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青森県東方沖を震源とする8日の地震を受け、JR八戸線の全線にあたる八戸駅(青森県八戸市)―久慈駅(岩手県久慈市)間(64・9キロ)で運休が続いている。一部区間で高架橋が損傷するなどしたためで、復旧のめどは立っていない。高校生の通学など住民生活に影響が出ている。
JR東日本盛岡支社によると、同線は主に太平洋沿岸を走り、計24駅を抱える。2011年3月の東日本大震災では、海沿いの線路が津波で流失するなどして全線復旧まで約1年を要した。今回はそれ以来の大きな被災だという。
同支社などによると、八戸市内の本八戸―小中野駅間の約20か所で損傷が確認され、高架橋で橋脚のコンクリートが剥がれ落ちるなどしている。他の区間でも被害がないか確認を進めているという。
利用客が多いのは、新幹線も停車する八戸駅から、市中心部を通って海沿いの鮫駅までを結ぶ区間で、1日当たり約2500人が乗降する。JR東は、バスによる代行輸送を検討中で、担当者は「地域を網羅する走行ルートの調整や、車両手配に時間がかかっている」と説明している。
影響は教育現場に広がっている。休校していた青森県立八戸西高校(八戸市)は11日から授業を再開したが、運休で通えない生徒らのために、ウェブ会議アプリを使ったオンライン授業を行う。加藤聡教頭は「保護者の送迎やバスで来てほしいが、バス料金は値上がりしている。経済的に苦しい家庭の生徒には登校を強制できない」と話す。
沿線の岩手県立種市高校(洋野町)でも通学に支障が生じている。全校生徒70人のうち24人が八戸線を利用しており、10日以降は保護者の送迎で通っているが、11日は送迎の都合がつかない8人が欠席する。
同校は登校できない生徒には自宅で自習するよう伝え、部活動の大会出場時と同様の「公認欠席」とした。運休が長引く場合は、リモート授業も検討する。
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